つつじとさつきの違いってわかりますか?
私はよくわからず
昔と比べると
華やかなつつじが多いなぁと思うくらい
 
ところで
お能には観世九皐会という団体があります
それは
観世銕之丞家の分家筋にあたる観世喜之家で
東京の神楽坂の矢来能楽堂を所有
 
何度もお稽古に通ったところです
 
なぜ急にその話をするかと言えば
九皐(きゅうこう)の漢字は
「競馬の皐月賞のあの皐です」と師匠
 
あぁ確かに皐月賞(さつき)の皐だなぁと
つつじ(orさつき)が咲く度に
いつも思い出すからです
 

 

ハナミズキの葉もいきいき

 

 

二色はより華やかですね

 

 

九皐会より

 

「詩経」とは、中国最古の詩集のこと。「小雅」はその中の一巻。初代観世喜之のもとに集まっていた文人の中の一人、後の23代内閣総理大臣・清浦奎吾の命名により、『九皐会』の名前が誕生する。
 
九皐会は明治時代に観世銕之丞家から分家し、神田西小川町に能舞台を建築。しかし、昭和20年5月24日の空襲により消失。戦後の昭和27年9月に現在の新宿区矢来町に矢来能楽堂を再建。以来、五十有余年、「矢来の観世」として親しまれている。
 
※1908年(明治40年)文献上に『九皐会』の初見(『九皐会の歩み』より)
 
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鶴鳴于九皐 聲聞于野

魚潜在淵  或在于渚

樂彼之園

爰有樹檀  其下維擇

佗山之石  可以為錯

 

鶴鳴于九皐 聲聞于天

魚在于渚  或潜在淵

樂彼之園

爰有樹檀  其下維穀

佗山之石  可以攻玉

 

「澤深く 鶴が鳴き その声が野に透る 魚は淵にひそみ 時に渚に遊ぶ 樂しい園に 樹(う)えた檀がある その下には落葉 他山の石も 我が玉を磨くべきぞ

 

澤深く 鶴が鳴き その声が天に透る 魚は渚に遊び 時に淵にひそむ 樂しい園に 樹えた檀がある その下には楮(こうぞ) 他山の石も 我が玉を磨くべきぞ」